高野七口踏破③初夏の「黒河道」はハードモード!

難所、高野七口の一つ黒河(くろこ)道を一人で歩きました。かなり険しいと聞いていたので気をひきしめ、今回は日帰りでなく高野山で1泊です。6月の暑い日で本当にきつかった…。

ここは健脚向きとされており、山歩きに慣れてない方にはおすすめできません。18kmの道中にトイレはなく、自販機など補水ポイントもありません。私個人としては大雲取越と同じか暑かった分それ以上かというくらい疲労困憊、ヘトヘトになりました。しかも眺望はほぼなし。でも沢づたいの道も整備されて歩きやすく、世界遺産追加を祝うのぼりや看板など地域の方々の気持ちが見えて、これから期待できる道だと思いました。

 

まずは高野山に車を停め、出発地の橋本駅に向かいます。

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黒河道(橋本駅~高野町役場/約18.1km 標準7時間35分)

▲黒河道(橋本駅~高野山町役場)のログ 登り坂がエグイな~

 

行程の記録

実施日2018.6.27(水)/晴れ
■スタート地までのアクセス(自宅~高野山~橋本駅)
6:30 白浜町出発(自家用車で約2時間)
8:30 高野町役場到着(無料・バス停まで徒歩2分)
8:51 バス停 高野警察前(運賃@290)
9:01 高野山駅到着
9:07 高野山駅出発(運賃@830)
9:12/9:16 極楽橋(乗り換え)
10:04 橋本駅到着

 

10:15 橋本駅出発

橋本駅にまことちゃんがいました。そうだった、橋本市と言えば漫画家楳図かずお先生の出身地。ぐわし!
黒河道のパンフレットが欲しかったのですが、水曜日は駅前の観光案内センターが定休です。駅構内に黒河道紹介の展示はありますが駅員さんに聞いてもないとのことでした。しくしく。
さて駅を出るとこのルートにはトイレ・自販機もありません。標準7.5時間の行程です。ふふふ、さぁ覚悟して臨みますよ。

▲まことちゃん、行ってきまーす

 

10:25 橋本橋

しばらく町を歩きます。そういえば現金あんまり持ってなかったわと思って紀陽銀行に寄りました。(←まだ余裕)今晩泊まる高野山のゲストハウスはクレジットカード使えないのです。まあ1泊3,500円やけどね。お金を下ろし紀ノ川をわたります。知ってます?橋の上って風が吹くの。気~持ちい~。とは言え、アスファルトの日陰のない道は暑い。出発10分、さっそく汗をかきはじめました。

▲上から読んでも橋本橋、下から読んでも橋本橋
▲黒河道は世界遺産に追加されてまだ2年

 

10:40 道標1番  定福寺

「お!」黒河道で見慣れたものが出てきましたよ。熊野古道にも色んなタイプの道しるべがありますが、中辺路と同じタイプのものです。これは500m毎に設置されています。ここからすぐのところに定福寺というお寺があり、スタンプポイントです。

▲導いておくれ、時に長く、時に短い500mよ
▲小学生が作った案内地図にほっこり

 

定福寺さんでスタンプを押します。「は!これは…」なんと、ほしかったMAPが置いてあるではないですか!やった~!裏を見るとH29年1月改訂版と書いてます(記載ないやつもあるから注意)。よしよし新しいぞ~。中辺路の語り部さんの分と2冊いただきました。感謝!

▲定福寺(スタンプポイント)
▲欲しかったやつ~!

 

11:20 仮設トイレ現る

定福寺を出てから登り坂を抜けると、トイレが現れました。しかし緊急用と書いてありますし使わず通過しました。もう1カ所出てくるのですがどの辺りだったかは記録がありません。(またわかったら追記します)

▲なかなかのビジュアルですね~

 

 

11:25 鉢伏弘法井戸の迂回路情報が、ガセだった・・・

橋本市のHPに「鉢伏弘法井戸は崩落のため迂回路を」と書いてあったのですが、行ってみるとどうも通行できそうです。でもスマホで検索し直すと「迂回」となっています。ただし更新日がありません。うーん台風って書いてるけどこれ去年じゃないの??

その場で問い合わせをしました。観光の課につながれ、林務か林業だっかに確認するとのこと。すぐに折り返し電話をくれました。黒河道はすべて通行可能とのことです。ありがとう役場のお姉さん!でもこまめに更新して~!!

最新情報は超重要です。しかし古道はときに市町村や県をまたがります。管轄する役場が違ったり色んな課が関わるので情報の共有や連携が難しいこともあるのかもしれません。公式HPでもその更新日がない場合は、一度問合せをした方が賢明かもしれないと思いました。

▲野花の道 鉢伏が歩けたから見られた光景
▲撤去して~

 

 

11:50 明神ヶ田和(集落)を通過し、沢づたいの道へ入る

スタートから明神ヶ田和までが1つめの峠でした。(ログでの標高445m)ここからしばらく下り坂です。沢づたいで日陰なので少し涼しく、ちゃんと整備されており関係者の方の苦労が見え、気持ちよく歩かせていただきます。軽快な足取りです。この先に地獄が待ち受けるとも知らず・・・。

▲かなり歩きやすい
▲季節がらキノコが多いです

 

12:55 市平橋

明神ヶ田和~市平橋は、標準では2km40分ですが65分とゆっくり歩きました。少し前に膝を痛めた後だったのでかなり慎重に歩いたためです。市平橋は川もありますが標高も下がり(ログでは標高185m)、けっこう暑い。マップの昼食ポイントも桂の木付近(あと8分)となので、もうちょっと頑張ろうと歩きだしました。

13:15 桂の木

あと0.5km、あと8分… と思って歩いたら20分かかってるやんけ~!エグイ、エグすぎる舗装道の急坂です。車のエンジン唸るくらいの坂道。標高はさがってるし無風やしでもう~めちゃくちゃ暑い!立ち止まり水分を一口、その繰り返し。

▲しんどすぎて桂の木そばまで行く余裕なし

 

昼食ポイント桂の木付近は集落があるのですが人影はなく、看板すんごいわかりにくいし、熊野古道は草ボーボー。右往左往して桂の木にやっと辿りついたのですが、まとわりつく蚊、蚊、蚊。虫よけスプレー効果なし。
まぁ他に食べるとこあるやろう!思えば登山のNG心理状態 “楽観”でした。これが失敗。

13:55 林道合流(道標15番)

お社を13:45に通過し、道標15番に到着。市平橋からなんと60分もかかりました。
かつて、こんなにキツイ60分間があっただろうか?(いやない)

▲まじでキツすぎて写真1枚もない。なのでゴール後に書いたメモをUPする。

 

歩いても歩いても、道。スギ・ヒノキの眺望も何もない退屈で、陰鬱な山道が終わりなく続く。風はなく、立ち止まれば蚊。聞こえるのは上がる息と足音。スポーツドリンクは減り続け、全身汗でべたべた。足は疲労でパンパンやし、ストックに自重をかけて肩まで痛い・・・。

登りきった道標15番はログの標高508m。昼食ポイントとしては「え、ここで食べるの??!」って感じの場所ですが、峠なので風があって、蚊はいたけど空も見えて明るい。「ああもうムリだめだ辛い」って状態なので地面に座りこみ帽子と靴を脱ぎます。食欲もあるようなないような…?これは脱水の初期症状の可能性あり。水分、おにぎりを貪って20分ほどクールダウンしました。思い出の15番、忘れない。

15:05 くどやま森の童話館(旧:久保小学校跡)

昼食後かなり体力を持ち直し、下り上りともなだらかな道を歩いて童話館に辿りつきました。いくつかのブログでここでトイレが借りられた、とあったのですが…人影なし!うん想定の範囲内!

でももしかしたら水道があるかも~と期待して探したのですが、どの蛇口にも『飲めません』と札をかけてくれています。あああああなんて親切ぅうう!
この先はまだ長い、もし水の無人販売があれば1,000円出でも買ったでしょう。

▲外観かわいい
▲水道水は飲めない・・・!!!

 

そして、ここで発見したのはアライグマの子供!かかかっか…かわいい~♡♡でも外来生物なので駆除対象です。生きることは許されないのです…人間の勝手で可哀想やなぁ。

▲アライグマ兄弟 4匹

 

16:35 粉撞峠 道標26番

童話館からは2つのルートがあるのですが、道標のある粉撞(こつぎ)ルートが間違いないのでこちらを選択します。周辺には雪池山、楊柳山、転軸山などがあり、その登山ルートの看板が時々ありました。

▲途中に粘菌?らしきものがあった

 

大体標準のペースで来れたのと、ここまで来るとゴールまでは4kmくらい。それにマップで見る感じだと残りは下りっぽいのでかなりホっとして、ほとんど水を飲みました。ログの標高は917m。眺望もなく鬱蒼としていて、マップも濃い緑色です。

▲粉撞峠 少し開けている
▲粉撞地蔵は室町時代のもの

 

17:15 転軸山??? え、登るの!?

粉継峠で26番目の道標が終了し、ここから先は高野山女人堂の看板が出てきます。なだらかな下り坂をおりて行くと、転軸山(標高915m)登り口の看板が。んん~~~登んの???!

もうヤケクソ気分です。うおおおお!と15分くらいで未舗装を一気に登りましたが、ログでは822m→906mと記録されています。元気であれば大したことないですが最後の最後でこれはきつい。くそお、もう飲み物もない!

▲仕掛けられたトラップ
▲転軸山のお地蔵さま

 

 

18:00 高野町役場にゴール

転軸山をくだると舗装道です。バス停や民家がありトイレのマークも2か所。でもトイレも道を外れる(数十m程度だがしんどい)ので寄りません。出発から一度もトイレに行ってないですが、全然催しませんので脱水レベルはかなり高いでしょう。ゴール直前に自販機があり、飲み物を買いました。命からがらの気分。咲いている花に癒されます。10分ほど歩くと見覚えのある高野町役場に到着。黒河口女人堂跡があったはずですが疲れていて見落としたみたいです。拍子抜けのゴール。ああでも無事に帰れてよかった~!

▲余裕ゼロ、でもかろうじて撮影

 

18:30 高野山ゲストハウスKOKU泊

 

▲高野山のゲストハウス

 

はじめてのゲストハウス泊。この続きは、また後日

かかった費用

約6,620円+ガソリン代
・交通 1,120円+ガソリン代
・飲食 約2000円(ゲストハウスのカレーとビール含む)
・宿泊 3,500円

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