中辺路 速玉~那智①新宮城跡~三輪崎駅|海の道と、高野坂

2016年から中辺路の滝尻~本宮、大雲・小雲をコツコツ分割しながら歩いてきた管理人と友人のYちゃん。「いっそ完歩したい!」ということで、今秋はラストとなる速玉大社~那智大社へのウォークをはじめました。この区間はおよそ25kmほどで熊野古道というより街の道が多くなり、人気の“中辺路”の一部ではあるものの歩く人は多くありません。ですが街だからこそのグルメや食べ歩き、お土産など(…おっと食べることばかり)の楽しみ方、お手頃価格でガイドさんに案内いただけたりとメリットもあるのです。

今回は天気もあやしかったので「歩けるところまで行こう、電車とバスを逃しても街ならタクシーも呼べるし」という無計画のんびりプラン。そのためゴールではなくスタートとなる新宮駅に車を停めました。また速玉・神倉神社については13:30からの『ガイドと歩くまち歩き』に申し込んだので後回し。新宮城跡を出発地と定めました。

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速玉~那智①(新宮城跡~三輪崎駅/約5.7km 標準2時間20分)

▲新宮城跡~三輪崎駅のログ アップダウンすごそうに見えるけと最高高度61m程度です

 

行程の記録

実施日2018.9.26(水)/くもり時々雨
■スタート地までのアクセス(自宅~新宮駅~新宮城跡)
6:50 白浜町出発(自家用車で約2時間)
9:00 新宮駅到着(駐車場 1時間100円/24時間まで最大700円)
9:35 新宮城跡 出発(途中の観光情報センター立ち寄り)

9:35 新宮城跡 出発

新宮駅でトイレをすませ、まちなか観光情報センターに立ち寄りました。熊野古道を歩いていると言うと「高野坂に行くの?登り口までのアクセスは不便だから」と言われ、ここからずっと歩くと言ったら驚かれました。山のような険しさもないし長い距離でもないのですが個人で歩く人はやっぱり少ないみたいです。新宮城跡もおもしろそうですが、時間に限りがあるので今回は城跡には上りませんでした。

▲新宮駅 コインパーキング24時間最大700円
▲別名丹鶴城 見学は無料のようだ
▲解説板

 

9:45 阿須賀神社

世界遺産に追加された阿須賀神社。実は本宮・那智・速玉よりも歴史は古いんだそう。自転車に乗ったおじいさんが「ご朱印はないかい?ないなら今から弁当買いに行くから」と声をかけてくれました。めっちゃ私服なので何者かと思いましたが、この方がご朱印書いてくれるそうです。熊野古道を歩いてると言うと「玉置神社も行ったかい?キツネがいるんだよ」と教えてくれました。超パワースポットと名高い玉置神社は知ってるけど、キツネのことは知らなかったのでいつか行く楽しみが増えました。熊野古道の長い道がまだまだ続く予感。なんだかRPG感がいっぱいです。

▲世界遺産に追加された阿須賀神社
▲手水鉢に云われあり!

 

10:00 新宮十郎行家(源義盛)屋敷跡

屋敷跡、と言っても今は駐車場になっていました。熊野古道だけでなく城下町としての歴史もあるのが新宮のおもしろいところ。

▲屋敷跡?

 

10:05 だいいちおゝじばし

王子は王子社のことだろうし、第一というからには第二もどこかにあるのかな~。「しかし熊野古道のための道しるべ全然ないな~」と言ってたらありました。浜王子の近く、足元に!「あ!これ道しるべ?さっきもあったよ」と友人。まじか全然気づかなかった。

▲第一王子橋
▲新宮の道しるべはナギの葉と実

 

10:15 浜王子跡

小さなお社だけど、スレンダーなおばあさんがさっと現れて先にお参りをされました。お賽銭をして熱心に手を合わせ小さな声でぶつぶつとおっしゃいます。「…ありがとうございます」という言葉だけが聞き取れました。「先にごめんね」と急ぎ足で帰られましたが、地元の方でしょう。大切にしてるんだなぁと、なんだか尊いものを見た気がしました。

 

▲浜王子(王子神社)
▲見慣れた解説板
▲神武東征にゆかりがあるそう

 

10:25 平安の道か、近世の道か?

民家のならぶやたら猫の多い道に来ました。かわいい~。…じゃなくてもしかしたら道間違ったかなぁ?と地図を見ていると、自転車のおじいさんが現れました。(自転車おじいさんは本日2回目ですが別人です)「熊野古道やろ!浜の方はこっちや!」

地図のオレンジの道は平安の道、ピンクの道は近世の道です。出来るだけ古い道を歩きたいのでオレンジに行くつもりでしたが、「あの道は昔使いよったけど、今はこっちや。古い方は今 草ボーボーやぞ!」と教えてくれます。おじいさんに言われた通りに赤茶色い高架をくぐると松林に出て、堤防が現れました。「おお~海や!」と感激していると、おじいさんが背後から再登場。「この浜をまっすぐ行くんや。向こうが高野坂の入り口や、行ったらわかる!」と、浜を下りるまで見送ってくれました。松林に自転車で入れないから、別ルートで追いかけてくれたようです。超、親切~!

▲やぁ、ねこちゃん
▲こっちで合ってるの?

 

▲松林を歩く
▲自転車のおじいさん、もしかして弘法様?

 

おじいさんのアドバイスで王子ヶ浜をまっすぐ歩きます。大辺路でも紀伊路でもない、中辺路。海の道があるなんて新鮮です。台風24号のうねりで波は荒く、天気は曇り空。砂利浜の石がけっこう大きくて足を取られるし、砂浜も沈むので足を取られます。海に向かって道がななめなので重心も崩れて歩きにくい。でも波の音と潮風で心地よく爽快でした。途中で2両編成の電車が通過。この近さ、そりゃ台風の度に止まるわな。

▲これも熊野古道
▲電車が来た

 

11:00 高架をくぐり高野坂へ

左が海で、右は線路。ずーっと奥まで行くと小さな川(逆川)にぶつかりました。「えっ、どこに行くん?」よく見るとえらい高いところに道するべがあります。そうです、この川の縁を歩いて高架をくぐります。

▲えっ?どこに道があんの
▲まじかよ と思った

 

高野坂登り口にはトイレがあり、解説板なども充実していました。ここから山道に入ります。と言っても最高高度60mだったので「山」というより「丘」という程度でしょうか。高野坂は険しくないのですが、苔むした石畳、自然林、竹林、波の音、海の絶景が交互に現れてめちゃくちゃ風情のある道だと思いました。出発前する前に「高野坂に行くの?」と聞かれた理由に2人で納得。新宮に来て熊野古道を歩きたいと言われればここ案内するわな、そりゃ。

▲竹林もある
▲歩いていて気持ちいい

 

11:05 御手洗の念仏碑

ここから見る海がまたキレイでした。和歌山に住んでてもキレイやと思います。そして実物はもっとキレイです。

▲御手洗の念仏碑から見える海がきれい
▲ええなあ~

 

11:20 孫八地蔵?

この辺りから蚊に悩まされます~。いや~んやで。

▲五輪塔は行きかけたけどスルー
▲お地蔵様

 

11:30 金光稲成神社

金光稲成の周辺にも猫ちゃんが。エサくれと言わんばかりにニャ~ン言うてました。ごめんねチュール持ってないの。社殿を思わしき場所が壊れてしまっていました。台風21号の被害だそうです。被害はここだけではないので修復もすぐは無理なのでしょう。

▲金光稲成神社にも猫が
▲台風21号で倒壊したそうです

 

11:40 鯨山見跡

蚊だけでなく、蜘蛛の巣の罠にもかかり歩きます。道は歩きやすく鯨山見跡の分岐では休憩ポイントがありました。中辺路でおせわになったいつもの道しるべも登場です。捕鯨文化が日本遺産になったらしいので鯨山見跡に寄り道しました。完全分業の伝統捕鯨、ここは見張り役の持ち場ですね。昔読んだ太地の物語「勇魚(いさな)/CWニコル著」、冒頭シーンを思い出しました。めっちゃ目良かったんやろうな~。

▲お弁当食べるならここかな
▲お、久しぶり~と言いたくなるいつもの道しるべ
▲ここから鯨を見つけ、船に知らせていた

 

 

▲鯨山見跡 解説板

 

11:50 高野坂降り口

「那智の大門坂も世界遺産になって歩く人が増えたから、もう苔があまりないんだ。大門坂の写真は苔の生え方で大体いつごろのものかわかるよ。」と以前に語り部さんが言っていました。その点、高野坂の苔は生き生きとして、この日は小雨でより鮮やか。滑りますが、とってもいい道です。

▲こんなに見事な苔の道は案外少ない
▲高野坂降り口に出た

 

12:10 三輪崎駅 →三輪崎バス停

復路は電車かバスかも決めておらず、調べるとバスの時間まであと少し。無人の三輪崎駅に着いて見回すも、あれバス停がない?熊野交通バスの公式ページには三輪崎の停留所情報がないので電話したら「国道側です」と道順も教えてくださいました。で、元来た道を引き返すことに。バス停は実は高野坂降り口のすぐ近くにありました。下調べが足りませんね~。

 

▲熊野交通バス 調べ方
▲運行系統図

 

■関連リンク 熊野交通バス 新宮~勝浦間

12:15 三輪崎バス停

三輪崎から新宮へは230円。大体15分くらいでした。近くにファミリーマートがあります。

 

▲三輪崎バス停は駅舎と線路の裏側だっ!

 

12:25 新宮駅に到着(昼食はお寿司)

新宮駅に着いたら駅前すぐの名店 徐福寿司へ直行。13:30から語り部ガイドをお願いしているので、ばっちりなスケジュールです。寿司(大)650円に、赤出汁200円を追加していただきました。安いなぁ~しかも美味しいしな~。

▲赤出汁もエビが入ってて美味しかった~
▲座敷席2つとカウンターだけのこじんまりしたお店

 

午後からは語り部ガイドさんと神倉&速玉です。

つづく

 

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