宮司さんに会える!熊野参詣のカナメ「城南宮」へ馳せ参じよ

2/22(金)ななななんと!城南宮の鳥羽宮司さんと権禰宜の奥さん(お名前です)にお会いすることが叶いました。

お約束の時間にドキドキして社務所を訪ね、熊野詣でについて様々な情報と貴重な資料もくださり、前日の祈祷の提案などもいただいていたく感激しました。

「わくわくする話を、ありがとう」とおっしゃっていただけ大層嬉しかったです。今回はそんなお話。

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出発は絶対に城南宮

いくつもの熊野古道の中でも、貴族達の歩いた九十九王子コースとなれば出発地点は決まっています。

中辺路と紀伊路のある和歌山でもありません。熊野街道のはじまる大阪でもありません。熊野詣では川の道からはじまります。

▲黄色い線が九十九王子ルート

 

そう本当は、平安時代に都があった京都です。その都の中で南西の門である鬼門を封じていたのは伏見にある『城南宮』でした。厄除けや方除けにご利益があり、また華やかかりし時代を彷彿とさせる雅やかな神苑、祭礼などは1200年の時を経た現代でも人々を魅了します。

そんな城南宮を、私も熊野詣で出立の地と定めました。というより他には考えられません。

そしてこの旅のことを伏見の方々にもお伝えしたいなとずっと思っていました。万博もオリンピックも一時のものですが、熊野古道や伏見の歴史は普遍です。すぐにトライする人が増えなくても、かけがえのないこの道と人々の想いは地域の財産なのです。

城南宮の鳥羽宮司さんにお手紙を書いてみた

そうは言っても京都の観光はあまりにも多種多様で組織団体もたくさんあり…誰が興味を示してくれるかわかりません。ましてただの個人旅行です。唐突すぎて意味不明です。

ふと城南宮の宮司さんってどんな方だろう?と思って検索してみました。以前に本宮町で熊野参詣についての講演もされているようです。

熊野詣をテーマに語る 熊野三山歴史講座 京都・城南宮の鳥羽宮司

お写真を見る限りお若い方のよう。「熊野にご縁のあるこの方ならきっと関心を持ってくれる!」と、なんのつてもなくお手紙を書きました。失礼のないように。でも率直な気持ちで。

数日後、届いたお便りに1人転がって大騒ぎしたことは言うまでもありません。その一文の中には「私もかねてよりカヤックで下りたいと思っており」とあります。なんてこった!宮司さんも川の道をやりたいと願ってたなんて!!

そしてまた「宇治川ではなく、本来の鴨川に変更されませんか?」とおっしゃるのです。城南宮の西を流れる鴨川が本来の湊なのですが、水量や河川の状態であまり現実的ではないために、ウーンじゃあ宇治川でやるか…と考えていた気持ちが一瞬で変わりました。

今回の旅を応援くださっているあるお二人の方が、実は2月それぞれ鴨川沿いを歩かれています。武庫川の女性と、有田の男性。以下ヤマレコの記録です。

2019.2.9 熊野古道の起点 京都城南宮~枚方宿下見
2019.2.4 熊野古道 城南宮~八軒家浜(渡辺津)まで 川沿い歩行

紀伊半島のほとんどを踏破した二人は川の道をやりたいと願っています…下見をするほどに!こんな人たちがきっと他にもいるはずなのです。(このお2人は関西の名番組 探偵ナイトスクープに川下りの依頼を送られたそうで…実は私も同じく送ってたのでめっちゃ笑いました )

宇治川はカヤックが可能であることはハッキリしています。でも鴨川については情報が多くありません。もし失敗したとしても貴重なデータが取れるかもしれない…よしやってみよう!と奮い立ちました。

カヤックコウノトリさんに無理を言う

せっかく宇治川コースで協力姿勢のコウノトリさんに、無理なお願いをしてみました。いくつかの課題が判明したので、そのための調査をしていただくことに。

これに関してはまた詳しく解説しますが、やっぱりプロの話はさすがだなと感心しきりです。難しいことを言ったために教わることが多くあり、すごく勉強させていただいている気がします。

さてしかし。問題は実際に出船した鳥羽の湊ってどこなのか?ということ。歴史を知らなければ意味がないわけで、ここを宮司さんに教えていただくことになります。

麗しの城南宮へ

藤の花の美しい去年4月、私は城南宮を一度参拝しています。その時は「ここが起点なのか~きれいな所やなぁ~」というだけで、ここから船で下るイメージもありません。それが1年もたたないうちに、こんな形で再訪するとは。

週間予報がはずれた青空の下、城南宮の西側の鴨川を歩くべくバスを降り、戊辰戦争ゆかりの小枝橋から少し歩きました。かつて離宮があった場所は公園になっていて面影はありませんが、広大な敷地を有していたことがわかります。

▲早朝、京都の2月は冷えまする

 

高速のインターチェンジからすぐ近く、交通量の多い街の中にすっきりした印象のそのお社は鎮座しています。

「木の門をくぐると社務所があります」と巫女さんに教えてもらい、ウバメガシの参道から神苑の入り口へ。スーツの鳥羽宮司さんと、権禰宜の奥さんが笑顔で待っていてくれました。

出立の「鳥羽の湊」とはどこなのか?

1000年の時を経て、街も川も姿を変えました。しかし川というのは水量が一定ではないものです。なので「いつも同じ湊だったのかな?」と疑問に思っていたのですが、宮司さんの話によるとやはりどこからでも出船はしていたよう。

「赤池から5町歩いた」という記録があり、おそらくこの辺りだろうというのは京川橋下流。ですが先の通り、そことは限らないのでもう少し下流でも間違いではないようです。京川橋は城南宮からも近いのですが、すぐ側に堰堤があり一度降りる必要があります。出艇場所にはいくつかの条件が必要なので、実際どうするかはカヤックのプロの判断にまかせることにしました。

ちょうどこの前日の2/21にカヤックコウノトリさんが実際に鴨川を漕いでくださっています。動画はさらに下流の桂川と高瀬川の合流付近です。ホワイトウォーターと呼ばれる難易度の高い箇所。詳しくはまた次のブログで。

伏見稲荷と熊野権現

熊野参詣から帰った上皇達は“御礼参りに伏見稲荷へ行った”と私は認識していました。なので前日か前々日に行ってみたいとの考えを話すと、「御礼参りというよりは熊野の神様をお返ししたんです」と教えてくださいました。へぇー!!!

お話いただいた印象としては、どうも熊野の神様というのは強すぎるみたいです。粗末にするといけないので精進を解くためにも京都に帰ったらお別れをしたようです。身近な神様であるお稲荷様にまた改めてこれからのご加護をお願いしたんだそう。

伏見稲荷にある熊野社の向きに関しての考察だったり、京都の歴史と熊野参詣についてやはり熱心に勉強なさっているのが伝わりました。

奈良玉置山の三柱神社と、有田市にある糸我稲荷神社、どちらも稲荷信仰の祖ではないかと言われます。またみなべの切目王子の伝承にも伏見稲荷の女狐、阿古町が登場します。稲荷神社は全国的に数が多いので熊野古道で見かけてもそう注目はしないのですが、出立の地にあの名高い伏見稲荷があるというのは、とても重要なポイントでしょう。都の人たちが特別視した荒ぶる神「熊野信仰」と、身近で親しみのある「稲荷信仰」を知ることで人々の思想と神々の世界がわかるのではないかと思っています。

こういったことも、京都から出発しよう!と思って初めて気が付くのです。おもしろいなぁ!

お神楽を観て、神苑でお抹茶

10時から神楽があると案内いただいて、梅が枝神楽を観覧しました。左手に梅の花、右手に鈴を持った巫女さんがゆったりと舞を奉納します。私は梅の一大産地である和歌山から来たわけですが、その素朴で愛すべき地元の白梅とは随分ちがった、高貴な梅花の雰囲気がここでは感じられます。

▲動画も撮れば良かったなぁ

 

初穂料1,000円でご縁がいただけるというので、神楽のあとのお祓いに参加してみました。御守りをいただいて巫女さんの前に立つと耳元で鈴を鳴らしてくれます。

その音は川のせせらぎのような、星の輝きのような、なんとも言えない清らかな気持ちにしてくれます。ホームページには「美容健康と招福を祈願した花守り」とあります。なんだかルンルンです。

▲平たいお餅でも入ってると思ったら御守りだった(恥)

 

神苑の枝垂れ梅は咲きはじめ。でも来場者は少なくて贅沢な時間でした。日本庭園もお茶席も作法がわからず畏まってしまうのですが、神楽のあとのこれらは一層ファンタジーでドリーミーに感じられ、リラックスした気持ちで純粋に楽しめました。苔の絨毯に落ちた椿の赤、霞むように梅の染まる様は、ちょっとこの世のものとは思えない美しさです。

▲私の写真では伝わらないけど、ハッとする美があります
▲枝垂れ梅と苔が合うのです
▲そうか、お抹茶って苔と同じ色なんだなぁ

 

3/22まで神楽は無料観覧できますので、ぜひ足を運んでほしいです。

 

今後の予定

さて、三十石船の予約状況やカヤックの詳細など…色々お知らせしなければいけないことが山積しています。2月中は仕事の都合でなかなか時間がとれないのですが、少しずつ、でもダイナミックに進展していますのでまだしばらくお待ちください。

3/2(土)高野山ウォークイベント&キーパーソン(レジェンド?)に会える ※宿坊泊
3/3(日)高野火祭り&お誘いいただき高野山内のある研修に参加(一般公開してないかも?)
3/6(水)伊勢路エリアで人力車の北原美希さんに会う♡
3/9(土)大阪でネットラジオ(でん君・コージの ソラトニワスタジオ!)にゲスト出演
3/13(水)紀伊路ウォークイベントに参加
3/17(日)中辺路ウォークイベントに参加

その他、カヤックの特訓をする、バックパックとシューズの新調&テスト歩行、GPS記録用に使ってないiphone5の電池交換、美容室、マツエク、歯医者、親類に旅のご報告、退職の送別会などなど…興味ないかもしれませんが必要な準備なので、臨場感たっぷりにお届けできたらいいな…(いやスケジュール的に無理だろう)という豪華盛りだくさんの内容となっております。

ご連絡滞っている方には大変申し訳ありません。良い報告ができるよう進めていますので、どうかワクワクしてお待ち願います。

おまけ情報 手土産に滝尻のクッキー

▲お茶にもコーヒーにも合うクッキー

 

中辺路の滝尻茶屋のお姉さんはガチで熊野古道に導かれ移住をした方です。中辺路踏破1,000人目というレコードを持ち、しかもそのタイミングで地域おこし協力隊で移住したことを新聞で知っていて、大銀杏の美しい秋に会いに行ったことで知り合いました。

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熊野古道沿いで営業されてるお店さん、地域の方でもなかなか全部は歩いてないものです。よそものであり旅人の目線を経験しているこの女性とは、茶屋で少し話しただけですぐに意気投合できました。2月半ばには川湯温泉の仙人風呂で尽きない話をした仲です。

今回の訪問は本来であれば老舗の和菓子などフォーマルな手土産が似つかわしいところでしょう。しかし滝尻がどういう場所か分かる方にはコレだ!と、早朝ありったけを買い占め持参しました。城南宮に持って行くと伝えるとお姉さんは「ええっ!」と言ってましたけどね。ふふふ。

 

 

 

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