滝、滝、滝…「裏那智」と呼ばれる瀑布をさがして!

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〝裏那智の滝〟知る人ぞ知る宝竜滝へ!

熊野古道ではないけれど…小口エリアを探検すべくドライブに出かけましたよ!

小口~那智勝浦へ抜けられる県道44号(那智勝浦熊野川線)は、車幅もガードレールもあまりなくて、軽自動車以外はおすすめできないような酷道。山道に慣れてないと半泣きです。

運転は山田さんに任せた~!夜露死苦ぅ!

▲スリリング!後半は山越え!

 

廃屋も目立つくらいの秘境へ、小口から車で30~40分ほどのDETH DRIVE!「滝本」という集落に出ます。

その先にある林道を10分ほど歩くと姿を現すのが裏・那智の滝とも呼ばれる「宝竜滝」です。

(運転は怖いけど徒歩10分…かなりお手頃ですゾ)

▲怖そうに見えるけどしっかりしてるよ

 

▲こんな感じで整備されてる

 

梅雨時ならではのド迫力!普段はもっと荘厳な雰囲気だそうですが、虹まで出てこれでもかと見せつけてくれます。

▲宝竜滝(一の滝 落差51m)

 

浅瀬の水面は透き通り、深みの青は妖しいほど美しく波打ちます。連日の雨で濁流と化している他の河川とは比べ物にならない透明度です。

▲きれいすぎて、ずっと見ていられる

 

メガネが曇るほどの水しぶき、なんか浄化されていく感じです。

▲水しぶきキラキラ

 

 

那智の滝も、数多ある滝の一つにすぎない

宝竜滝は上・下段にわかれていて、簡単に近づけるのが下段の一ノ滝(51m)。その上部に二ノ滝(54m)がありますが、水量と時間の都合で今回は行きませんでした。

この辺りは「滝本四十七滝」と呼ばれるほど滝だらけ。

▲道中でも大小いくつか見ることができた

 

「裏那智」と呼ばれるのは那智山の裏側にあるから。そしてこのエリアの数ある滝の中でも、群を抜いて素晴らしい!と称えられてのことだとか。

花山法皇が那智の滝で修行中、現れたという龍神。この宝竜滝のヌシが空へ登り、那智山を越えて行ったという村の伝承です。

 

 

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そしてこの那智にも「那智四十八滝」と呼ばれる滝があるのです。えっ…そんなにも滝だらけ?!

ご存じの那智の滝は「一ノ滝」です。

他は神域なので通常見ることはできませんが、ニノ滝、三ノ滝だけは2-5月の期間限定で「神秘ウォーク」という企画が開催され特別に進入できます。年始あたりに那智勝浦観光協会のHPで募集が掲載されますが、数日で定員になるくらい超~人気!

私も4月に体験しましたが、滝はもちろん巨木だらけの原生林が最高に良かったです。

熊野古道にとっての「滝」

熊野が何かわからなくても、世界中の観光客も…那智の滝を目指してやってくる人は後を絶ちません。

そもそも滝って川と同じ水の集合です。それが真下に落ちるという現象に特別なにがあるというのでしょうか。

大自然を間の辺りにしてスゴイ!って圧倒される気持ち…ってなんでしょう。

ていうかなんで私は…熊野古道を歩いて小口集落に住んで…こんなところまで来たんでしょう!???

▲なんでこうまでして…

 

疑問がいっぱいですが、理由のひとつは信仰の「原点」にふれられるからでは、と私は考えています。

古来の人々は異形なるものを敬い畏れて、神と崇めましたね。

▲山田さんは思わず気功をしていた

 

滝を見たり熊野古道を歩いたり、実際に体感することで現代の人々もその本質が〝感覚的〟にわかるのではないでしょうか。

ここには宗教も宗派もありません。もちろん言葉も不要です。有難いお説教も教えもないけれど、きっと感じるものがあるのです。

だから今も昔も熊野へと、世界中の人々が惹きつけられるのではないでしょうか。

 

熊野をつくった地球のエネルギー

木(紀)の国わかやまと言いますが、近ごろは県も水の国、わかやま推しです。

▲特設サイトもある力の入れよう

 

紀伊半島南部は、黒潮の影響を受けて温暖。熱帯動植物の北限だったりと豊かな植生です。しかも台風直撃で豪雨もたびたび起こります。

埼玉出身、京都暮らしだった山田さんはある日「京都でこんなに雨降らないよ!?」と、あまりの土砂降りに驚いていました。(なんぼなんでも言い過ぎやろとは思う)

そして紀伊半島南部の地形は、太古の昔に起きた大噴火によるマグマが冷え固まり、隆起したことで形成されました。だから那智の滝の岸壁はマグマ。

大噴火→マグマ(硬い)→隆起→浸食→多雨→森林→滝→\熊野信仰/

 

豊富な水と大地のパワーの融合が、滝をつくりました。

 

こういった火山活動による奇岩、またそれに対する信仰は熊野ではよく見られます。

神倉のゴトビキ岩、熊野市の花の磐、大斎原や熊野川、玉置山も…。

▲ゴトビキ岩がこんな場所にあるのも気の遠くなる年月による隆起や浸食によるもの。

 

▲熊野川の舟下りでは、柱状節理が多く見られる。

 

▲蛇形地蔵に祀られている奇岩は、海藻の化石。山の中にいにしえの記憶が残る。

 

▲本宮町で大切に祀られている奇岩「乳様(乳岩)」では切実な願いを感じた。

 

滝だけでなく奇岩・川・森林などの自然信仰もすべて、地球の活動がカギとなっています。

長い年月をかけて出来た地形、私たちもその上に暮らしている。熊野古道でもその片鱗がたくさん見られます。

日本一の那智の滝は、紀伊半島南部の歴史を築いた象徴かもしれませんね。

“裏那智”を眺め見て、熊野がパワースポットと言われる由縁は、もしかしたら地球のパワーなのかな…なんて考えたのでした。

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