【meguru.山の上の小さな洋菓子店】高原のグルメ|熊野古道 中辺路

meguru.山の上の小さな洋菓子店

2018年9月オープンのお店です。霧の里と呼ばれる、中辺路町高原の山の上にある見晴らしのいいお店。基本的にテイクアウトだけなので、厳密にはカフェではありません。ですがお庭のテーブルが自由に利用できるそうで、とても素敵な雰囲気です。

 

ただし、小さなお店なので売り切れ次第終了! あっと言う間にクチコミで広がって大人気。

私が行った3連休もまだ正午なのに、たくさんのマダムが来たあとでほとんどケーキが残っておらず、「1時間後にはショートケーキができるんですが…」と申し訳なさそうにおっしゃってくれました。むしろ焼き立てのスポンジだけ食べさせ…

いえいえまだ残っているだけラッキーです。数少ない貴重なケーキをテイクアウトして家で食べましたよ。美味しかった~♡

 

この辺りからは紀伊山地の山なみが楽しめます。高原は大体320mくらいの標高です。100mで0.6℃下がるので平地より少なくとも2℃は涼しい地域。起点である滝尻王子からスタートして約2時間でここまで来れるので、熊野古道ウォーカーの休憩あるいは宿泊ポイントになっています。

もし滝尻に車を停めてここまで頑張って歩いてきたら、栗栖川バス停へ下るのは30分くらいです。滝尻~高原は短くてキツイけど熊野古道を始めるならぜひここがおすすめです。スイーツが待ってると思えばきっと頑張れますよ。

しかし田舎で洋菓子店をオープンすると言っても、もっと便利な場所があるはずです。どうしてこんな山の上で洋菓子店を?と思ったのですが、置いてある書籍を見てちょっと納得しました。

登山の本ばかり置いてるー!!最高じゃないですか…これはぜひ暖かい日にのんびり読ませていただきたい。

 

▲よく見るとアウトドア用品のイラストが
▲ちょっ…!こ、このラインナップは!

 

なお、お店のインスタグラムでは臨時休業などの情報が更新されているので、出発前には要チェック!です。

 

 

■公式インスタグラム meguru.山の上の小さな洋菓子店
場所: 和歌山県田辺市中辺路町高原872ー1
電話: 0739-64-1667
時間: 10:00openー17:00close (売り切れ次第終了)
定休: 不定休

お店までのアクセス

他にもルートはありますが、これがわかりやすいと思います。

車で311号線を走っていると「原之瀬橋北詰」の信号があり、「古道ヶ丘」の看板が出てきます。田辺からでも本宮からでも、その信号のある橋を渡って山側へ。

▲311号線田辺市からのgoogleストリートビュー

 

道なりに高原へ登ります。通れるのは小型バスまで。そんな細い道です。すれ違う車に注意してよくカーブミラーを見てくださいね。

くねくねと昼でも薄暗い道をぐんぐん登っていくと、右手が谷になります。(車の窓を開けると少し臭うはずです。以前、鶏舎が谷にありその臭いがいまだに残っていると語り部が言ってました)

そのまま真っ直ぐ進むと高原無料休憩所。お店には駐車場がないので、車はここに駐車します。

 

ここまで来たら着いたも同然。高原無料休憩所から200mほど道なりに歩きます。2、3分くらいですね。看板があるのですぐわかります。

売り切れていたら?

 

お店にはクッキーなどの焼き菓子もありますが、遠路はるばるやってきてケーキが売り切れていたらガックリ…。

ですが、土日のみまだチャンスがあります。駐車場である高原無料休憩所に寄ってみるとなんと冷蔵庫に『meguruのケーキ販売』の文字が!!!!えっ!?と思って見せてもらったらまだ少し残っていました。もちろん数量限定ですが、一度当たってみてはいかがでしょう。この休憩所の営業というのが土日だけなのです。

そしてついでにここでは高原名物よもぎ餅(100円)を買って食べましょう、必ずです。高原のおばあちゃんたちが摘んだヨモギの香り、ふわふわのお餅は最高です。ここまで来たならダイエットなど忘れるべき。痩せたいなら熊野古道歩きましょう。人生は一度きり、洋菓子も和菓子も和歌山も堪能しましょう。

そんなこと言っても平日だしどうしようもない~!と言うときは、すぐ近くの宿泊施設「霧の里 高原」のカフェがおすすめです。とってもオシャレでフレンドリーで楽しいところですよ。可能であれば…午前中にケーキを確保して、高原でランチを食べて…という欲張りコースもありかも?

▲霧の里高原のランチ 地野菜と山菜もたっぷり
▲たかはら名物のヨモギ餅

 

高原 おすすめコース

高原を利用する熊野古道のコースは2つ。ですがどちらも本格的な道のりなので、カフェ♡スイーツ♡世界遺産♡と軽い気持ちで歩くと後悔しますのでご注意くださいね。運動靴必須、できれば軽登山靴が望ましいコースです。

①滝尻王子から高原へ(約4km/歩行約2時間 ※バス停までは下り約1.8km/30分)

▲滝尻~高原 ※バス停までは含まず
▲番号道標0番は滝尻王子にある

 

短いですが急峻な険しい登り坂です。熊野古道の聖域のはじまり、起点である滝尻王子からは中辺路の王道であり、世界中からここを目指して人々がやってきます。車の場合は滝尻にある熊野古道館奥にある駐車場を利用します(無料)。滝尻王子社を参拝し、高原王子社まで息の切れる坂道です。ゴール後に高原で一休みしたら、栗栖川バス停へアスファルト道を下り、路線バスで滝尻に戻ります。(路線バスに乗らず、滝尻まで歩いて引き返す方もいます)帰りのバス時刻をよく確認する必要があります。余裕を持って計画してください。

▼語り部イベントで歩いたこのコースの記録はこちら

聖域のはじまりは滝尻から|第1回『今年も歩こう熊野古道』(滝尻~高原~栗栖川バス停)

②高原から道の駅へ(約8㎞/歩行6時間 ※バス停までは登りプラス約1.8km/40分)

▲高原~道の駅 ※バス停からは含まず
▲このコース猫がついて来ることがあります

 

この場合はゴールとなる道の駅に駐車し、路線バスに乗ります。栗栖川バス停から高原へは単調で退屈なアスファルト。それもきつい登り坂で時間がかかります。高原で一服したあとはいよいよ山深い熊野古道へ。健脚向けのコースで自然を堪能できます。展望はほとんどありませんが、頑張った!と思える熊野古道らしい雰囲気のあるコースです。高原からさらに標高690mくらいまで登りますので、尾根付近(十丈王子)で休憩する頃には気温がぐっと下がるのが体感できます。尾根からの下り坂は怖いくらいで膝が笑います。油断せずに下山することが肝心です。道の駅に車があれば急ぐことはありません。

 

健脚の方は①②を一気にやりますが、お茶をする時間はあまりないかもしれません。熊野古道沿いのお店は個人経営が多いので営業日はよく確認してください。道の駅のお弁当も売り切れていることがあります。カロリーメイトや魚肉ソーセージ、お菓子などの携帯食を常備して歩く事がおすすめです。もちろん飲み物もお忘れなく!