【登山アプリ×熊野古道】PIRIKA(ピリカ)で自然保護ボランティア

正式にはPIRIKA(ピリカ)は登山アプリではないのですが、登山・釣り・キャンプ・あらゆるアウトドアをやる人に広まってほしいと願うアプリです。

熊野古道ウォーカーはとてもマナーが良くて、古道沿いにゴミが落ちていることはほとんどありません。しかし古道を外れた国道沿いの道や、車でも行けるような観光地の周辺にはゴミがポイ捨てされていることがあるのです。

ピリカはそんなゴミをなくし、世界をきれいにしよう!というアプリです。

ごみ拾いSNS ピリカ

ダウンロード無料

ダウンロード料も月額使用料もかかりません。ユーザー登録をしたらすぐに使用できます。

■ピリカ公式 ダウンロードページ

ゴミ拾いの報告

実際に拾ったゴミの写真と位置情報をタイムラインに投稿します。GPSオンにしていれば今いる場所を表示してくれるのでそのまま投稿可能。自宅に帰ってからでも地図をドラッグして位置情報と画像をひもづけできます。

SNS機能

ツイッターのようなタイムラインがありますが、フォロー機能はありません。あくまで個人間のコミュニケーションが主体でなく「善意の清掃活動の報告」というスタンスのようです。うーん、気に入った。

タイムラインには全国で拾われたゴミの情報が流れます。そしてあなたの拾ったゴミも、入力したコメントとともに表示されます。画像は1枚だけでないので、私はそこのきれいな写真も一緒に投稿しています。

▲タイムライン

 

▲こんなきれいなところでゴミ捨てる神経がわからない
▲守りたい、この地球を!!!

 

「ありがとう」の機能

投稿に対して出来るアクションはイイネ!ではなく「ありがとう」です。(おいおい心まで美しいのかよ…)

正直、落ちているゴミを拾うのは気分のいいものではありません。どうしてこんなこと出来るんだろう、と思うようなひどいものもあります。空き缶に詰められた煙草、連休明けの海岸にBBQのゴミの山…

人に褒められたくてやる活動ではないでしょう。アプリなんかなくても拾う人は拾います。ただの自己顕示かもしれません。

でも自分と同じような人がいること、そして「ありがとう」と言われると心が晴れやかになります。これは魔法の言葉です。

 

▲けっこうコメントもつく
▲ありがとう!どこの誰かわからないけどうれしい

 

「#クリーンアップわかやま」キャンペーン

ゴミ拾い活動の「見える化」をしようと、このアプリを和歌山県が正式に採用しています。

投稿に#クリーンアップわかやま とつけるか、「イベントに参加する」 でこれを追加すると、和歌山の活動MAPにマスコットきぃちゃんが出現する仕組みです。だからなんやねんと言わないで…和歌山を愛する人ならぜひ参加してください。

聞いてくださいこのアプリ、和歌山での知名度が低くすぎて、な…なんと都道府県別ゴミ拾いランキング46位!!!!クリーンアップわかやまの参加メンバー8人!!!! すくなっ!(2018.10.12現在)

県がこの「クリーンアップわかやま」を始めたのは先月、9月1日からなのですが、ちょうどこの頃に台風災害が続いて、海も山もひどく荒れてしまいました。もっと広報してほしいところですが担当課の方々もさぞかし大変な時なのだと思います。別に知り合いもいませんがきっとそうだと思います。というわけで今こそ民間の力を!

■クリーンアップわかやま お掃除きぃちゃんMAP

▲みんな頑張れ~

 

熊野古道の保全

熊野古道は無料です。これって当たり前でしょうか、有難いことだと私は思います。

道というのは人が歩かなければ荒みます。そして自然災害の多い紀伊半島においては、都度つど手入れが必要です。

徒歩でしか進入できないような道を、チェーンソーを担いで歩いたり、切り倒した木や土を運んだり…これは大変な労力です。地域の人や、関係機関のマンパワーで熊野古道が歩けてるということを、私は忘れてはいけないと思っています。

自分のゴミを持ち帰るのはもちろん、できれば落ちているゴミも拾いたい。次に歩く人のために、自然のために。

どんなに熊野古道を歩いたとしても、どうして歴史の道になったのか、そこにどんな想いや願いがあったのかを、この想像力なしに知ることは決してできないでしょう。