小さな善意を育てよう、自分の中で、誰かを巻き込んで
観光産業と、マナーなき住民と、ゴミ問題
世界遺産に登録されている山道はかなりキレイ。「落としたんやろうな~」と思われるマスクや飴の袋くらいがある程度です。
でも一歩街中に入ると、日本全国どこでもそうですが結構なゴミが目立ちます。
紀伊路も国道沿いを歩くことが多いので、「うわ~車からゴミ捨てたんやろうなぁ」と思う光景が度々あります。
目立つことはしたくない?
ゴミ拾いって、歩くスピードが一番適しているような気がします。自転車やランニングも出来なくはないけど。
でもウォークイベント中は集団行動です。情けない本音も言えば人目を気にして行動に移せていません。
時々、こそっと拾うのですが、見過ごすゴミと自分にモヤモヤしています。ただ率先する勇気がないのです。
熊野古道の保全に感謝して
「私どこの語り部団体にも入らないよ~」なんて、とことん世話になってるガイドさんにのたまう神経の私も「今日は午前中、語り部の会で草刈りでねぇ」と聞くと…ううーん私もどこかで何かできることせなアカンな~と考えるわけです。
それはこういったPRだったり、ゴミ拾いだったり…ということです。
いつも熊野古道で遊ばせてくれてありがとうございます。
大阪で教わったこと
大阪である女性に会いました。ご自宅近くに行く予定があったので、お声掛けして2人でランチをすることに。
彼女は大阪の自宅を出発地として、今は大辺路をご夫婦で歩かれています。
私が360km旅をしながらゴミ拾いをしたいと書いていたので「必要であれば私が引き取りに行くからね」と言ってくれました。
正直このゴミ拾いが実際やれるか分からなかったので、書いてよかったなと勇気づけられたように思いました。
ゴミを拾ってくれる人達がいること
彼女は障がい者雇用のお仕事に取り組まれています。
私が歩く予定のエリアでも、障がいを持った方がゴミ拾いの仕事をしているのだと教えてくれました。
「嫌な顔ひとつしないでね、今日はこんなに取れたよーって見せてくれるの」
そんな光景を想像できたことは私にとって大きな気付きでした。きれいに見える場所には拾ってくれた人の姿があるのです。
私のちょっとのゴミ拾いで仕事がなくなるほどキレイにはならないでしょうし、その大変さや有難みも感じてみていいような気がします。
できることを考えてみる
ちょっと拾ったくらいで世の中変わらないでしょう。ただの自己満足です。
私だってゴミを排出しないエコな生活をしてるわけではありません。ポイ捨てしないだけで、ごく普通~の暮らしです。
でも小さなレジ袋一つ分のゴミでも、私が熊野古道を歩く度に拾ったら結構な量になるでしょう。
最終的に全部海に流れるし、環境のことは人間に責任があるはずです。
現実の問題
ほなどうするか!見えている問題とともに考えてみましょう。
実際にやれるか問題
今回の旅はロングトレイルです。以下の3つが大きな課題です。
1.) 毎日7~8kgの荷物を負って20km歩く行程で、足腰は大丈夫か?!
2.) 拾ったゴミどうすんねん!
3.) 持続可能なボランティア精神を培えるか
やっぱり地元の人による日帰りウォークがゴミ拾いに一番向いてるんやろなぁ~と今めっちゃ思っていますが、単日のボランティアに参加できなくてもやれることを考えたいわけなので、まぁ出来なくてもいいので実験してみます。
1.)については、元気に歩ける程度で!膝や腰など負担にならないよう気をつけます。きっと見過ごすゴミの方が多くなります。拾いたいゴミだけ拾う、そんな感じです。
2.)について当初はお宿に予め聞こうと思ってましたが、色んなPR活動で20軒の宿に連絡する時間と根性はありませんでした…。頼りのガイドさん、当日の参加者と相談して迷惑にならない程度のゴミを拾います。なんでも自己完結が基本ですが、きっとこれを読みながら私もそう思ってた!という方がいると信じています。
3.)は自分の中で重要なのことです。これを1度で終わらせず今後考えるきっかけにすることです。色んなことを口にしてやってみると思わぬ協力者やアイデアが集まることが最近よくわかり、それがまた力になるので、大きな声でやろうと思っています。
気を付けること、ゴミの持ち込みについて
しかし、気を付けなければと思うことがあります。
熊野古道沿いのお店にやってくる外国人観光客が、笑顔でゴミを手渡しにくることがあると聞きました。
お店を利用するならまだしも…みかんやバナナの皮だけ渡されるとさすがに喜んで受け入れられません。
あそこに行けば捨てられるよと特定の場所にゴミばかり集まっても困るでしょう。
なんでゴミ箱を設置してないの?というと、過去におもてなしだと熊野古道に設置したらゴミが溢れたんだそうです。
私のロングトレイルもそうですが、海外へ来てゴミを持ち帰ることはできません。スペイン行くときはどうだろうか。
中辺路のハイシーズンは宿が取れないので、テント泊の人もいます。旅の中で、この双方の困ったを考えてみたいと思っています。
活用するスマホアプリ
ピリカという素晴らしいアプリがあります。ゴミ拾いをしたら「いいね」じゃなくて「ありがとう」という反応が返ってくるものです。
最近活用してなかったけど、いい機会なので熊野古道PRしながらこれで日々のゴミ記録を録ってみます。
読んでほしい記事
以下のリンクでは、ゴミ拾いをミッションとしたアメリカでのトレイルが紹介されています。さすがにこれは無理!ですが、素晴らしい活動です。ぜひ読んでみてください。