【熊野古道×サンティアゴ】 やるぞ共通巡礼

▲スペインなんて行くつもりなかった。なので家に忘れたり押さなかったりで全然揃ってないという共通スタンプ帳。

サンティアゴってなに?

スペインのサンティアゴ巡礼道は、熊野古道と同じ『道』の世界遺産。姉妹協定を結んでおり、両方の道を踏破した人には証明書を発行してくれます

この共通証明書は熊野古道の押印帳とは別です。スタンプを押す場所は決まっていませんが一定の条件を満たす必要があります。

■関連リンク→共通巡礼の詳細/熊野ツーリズムビューロー

正式名称はサンティアゴ・デ・コンポステーラ「星降る野」「星の野原」なんて訳されます。「」という漢字は「熊野・高野・吉野」に通ずるものがあるなぁと感じるし(野の語源はお墓)、「Camino(カミーノ)」とも呼ばれますがこれも「Kumano(クマノ)」と音が似ていると思うのは、さすがにこじつけが過ぎるでしょうか・・・。

さて、こちらはローマ・エルサレムと並ぶキリスト教三大巡礼地のひとつです。9世紀に十二使徒のひとり聖ヤコブの遺骨が発見され大聖堂が建てられました。

そんなサンティアゴ巡礼にもいくつかの道があるそうです。一番よく歩かれるのがフランスからスペイン西部に向かうフランス人の道 約800km。1か月はかかるこの道を歩くために世界中から巡礼者たちがやってくるのですが、これは日本人にはなかなか難しいですよね~。ですが、共通巡礼の条件はサンティアゴのラスト100km踏破なので10日前後の旅行日程のツアーでも可能です。お値段は少々しますが、一生に一度の経験なら思い切って行く価値があるのではないでしょうか。

えっ、意外と行けるかも?!

「私もいつか(老後とかに)行きたいな~」くらいに考えていましたが、ある時にお話しした熊野古道ウォーカーが、私の宝物だとサンティアゴのスタンプ帳「クレデンシャル」を見せてくれたんですね。その女性は2週間の休みをとってツアーで踏破したそうです。だから今回は熊野に来たのだと。

わずかな会話の中で伝わる彼女の感動と、輝かんばかりの異国のスタンプ。2週間ならやれるんじゃない?!と、もう家に帰ってからずーっとネットで検索していました。わかったことは物価が安い」「思ってるより治安もいい」「巡礼宿は1泊あたり1,000円前後…?!」これなら(予算的に)頑張ればやれる!

安く済ませようと思うと個人旅行でのバックパックなので体力がいります。これはもう熊野古道でトレーニングあるのみです。まして日本の誇るKUMANOも歩いてないんじゃお話にならない。というわけで、私の予定は2019年9月。それまでに準備をして熊野古道を歩きまくります。

これも熊野古道をやったからこそ

熊野古道を歩く前は100km歩くのがどういうことなのか、自分にどれだけ体力があるのかわかってませんでした。中辺路を歩く!というのはすごく大きな目標だと思っていたのです。その頃はスペインを歩くなんて想像もつかなかったこと。そんな選択をできる「自分」がいることに驚くのです

この驚き体験は、これから熊野古道をやる方にも起きるかもしれないことです。それは巡礼道だけではないと思います。富士山に登るとか、100名山に挑戦しようとか、憧れていたことや自分には無理だと思ってたこと、新しいことにチャレンジする気持ちが不思議とわくのです。

熊野古道は登山のようで登山でない。優しい道なら誰にでも始められるのがいいところです。大体の道は越えられるのです。その成功体験感動が人間を変えてくれるのだと私は思っています。

…ということで、どうせ熊野古道を歩くならとりあえずスタンプ集めてみません??想像もしてなかった未来が待っているかもしれません。

■関連記事→熊野古道のスタンプラリー?4つの踏破証明書を制覇せよ!