滝尻王子すぐの頼もしいお店「古道の杜あんちゃん」
『古道の杜あんちゃん』は熊野古道の聖域のはじまりとされる滝尻王子社に隣接しています。
元々は商店ですが、民宿、軽食の提供、荷物搬送、早朝から営業、と熊野古道ウォーカーには何かと頼りになるお店。そしてウォーカーだけでなく、アユやアマゴなどを目当てにやってくる釣り人御用達のお店でもあります。
そんな滝尻になくてはならない、お店をご紹介します!
軽食あり&おにぎりの予約可
1階は商店ですが、少人数のグループでも一服できるテーブルもあります。コーヒーもいいけど、熊野古道歩くならクエン酸たっぷりの梅ジュースが私は一押しだな~。うどんなどの軽食も食べられます。
土日祝は「日本昔ばなしおにぎり」という素敵なネーミングのおにぎりの販売があります。周辺にコンビニなんてありませんし、他に行動食も用意してないなら予約がおすすめですよ。ここを朝出発すれば、十丈王子あたりで昼食時間になるでしょうか。
早朝からの営業
あんちゃんの店の頼もしいところは、朝早くから営業しているところ。近くにある観光案内所『熊野古道館』がオープンする前からお店が空いています。ホームページでは営業時間は5:00~17:00ですが季節によるそうです。宿泊のお客さんの朝食を用意したり、夏の朝釣りに対応するのでもっと早くから活動することもあるそう。いやいや5:00からで十分ですけど!
スタンプ帳あり
私が一番最初に中辺路踏破のスタンプ帳を購入したのもこちらでした。まだ購入できていないなら忘れずにこちらでゲットしてくださいね。歩いた記念にもなるし、そのときは全部押す気がなくても、だんだんその気になるのがこの手帳の不思議なところです。(熊野古道館でも販売しています)
荷物搬送サービス
これは熊野古道ならではのサービスですが、次の宿へ当日の手荷物搬送ができます。搬送先のエリアで料金は異なりますが、予約なしでも受けてくれるのはとっても有難い。
<班送料目安>
滝尻~高原(1件)1,650円~
滝尻~近野(1件)2,200円~
滝尻~本宮(1件)3,850円~
高原~近野(1件)2,200円~
高原~本宮(1件)3,850円~
近野~本宮(1件)3,300円~
天候や体調に応じて無理せずに利用くださいね。滝尻から高原は短いけど急登!高原からちかつゆは途中に民家なし!なかなか険しい山道です。
バス停がすぐ
滝尻王子のエリアは、とてもコンパクト。あんちゃん、滝尻茶屋、熊野古道館、自販機、公衆トイレ、駐車場。スタートの地として有名ですがほんとにこれくらいしか行くところはありません。ですが、どれも311号線のバス停を下りて1分!なので迷うこともなく安心です。
次の宿場となる近露や野中は38㎞の中間地点にあり1泊2日コースでは満室であることも多いです。もし宿がとれないなら、バスに乗ってここへ戻ってくることも私はありだと思います。翌朝バスに乗って続きの地点に向かえばいいのです。バス停が近いというのはそういう活用もできるということ。
Airb&bで宿泊予約ができる
中辺路の宿は小さくて、大手の旅行サイトで扱っていないことも多いです。ネットにない宿泊施設は電話予約が主になっていて、満室回答で違う宿に電話をして…ってけっこう面倒。熊野トラベルでも手配してくれますが、こちらも在庫があるわけではないので回答にはタイムラグがあります。
で、なかなか便利なのが民泊サービスサイトのAirb&b。なにかとネガティブな報道の多い「民泊」ですが、あんちゃんのように以前から民宿をされていたところが登録したパターンも多く、それに熊野古道沿いの宿泊先って平均的に評価が高いので、選択肢の一つとして私はおすすめです。
看板猫のみゃあちゃん♡
「#滝尻」「#takijiri」 で検索するとインスタグラムにたくさん登場する猫ちゃんは、こちらのお店のみゃあちゃんです。縦横無尽に隣の滝尻茶屋にも入ってきてくださる分け隔てないサービス精神の持ち主です。公式インスタグラムあります。ぜひフォローしましょう。
https://www.instagram.com/p/BrTnfv5HoTo/
かわいい…いや~王子もいいけど、やっぱり猫ちゃんは神ですよね。九十九王子ならぬ、九十九ニャンコで熊野古道いっぱいにならないかなぁと妄想しています。
釣り人愛用の民宿として
釣り人も集まるあんちゃんの店のブログには、熊野古道だけでなくアユ釣り大会の様子なんかもUPされています。
古道沿いの川原では釣り人を本当によく見かけるし、夏なんかめっちゃ気持ちよさそうに見えるんですよね。中辺路には熊野古道だけでなくこういう顔もあるんやな、なんかええなぁ~って感じる光景です。ついつい手を振ったり、どうですかー!って声をかけたりしてしまいます。
こちらで販売している「炙り鮎」は地元の特産品。夏の鮎を保存食として食べられるように加工する風景は秋の風物詩で地元新聞(下記リンク)やNHKで紹介されたことも。常温で持って帰ることもできるのでお土産におすすめです。
■泳ぐようにあぶりアユずらり 田辺市中辺路町/AGARA紀伊民報
手作りのものって有難みが強く感じられますよね。和歌山定番の梅干しも、あんちゃんの店先で干しているのがよく見かけられます。私たち和歌山県民には見慣れた光景ですが、せっかく遠方から来たならレール商品ではなく、熊野の自然で育って採れたものを吸収して帰ってもらいたいなぁって思います。
〒646-1421 和歌山県田辺市中辺路町栗栖川1226-2
TEL&FAX (0739)64-0929
携帯 090-8756-4384
公式ホームページ http://www.aikis.or.jp/~p55j5k/
フェイスブック https://www.facebook.com/kodoanchan/