山の中で食べるお弁当って最高。ごく普通のおにぎりも特別に美味しく感じます。
川のせせらぎ、そよめく木々、野に咲く花のように風に吹かれて…ボ、ボクはおにぎりが大すきなんだなぁって、もうわからない世代も増えてきましたが。今回はそんなお弁当の話です。
熊野古道あるある
2016年6月4日、友人と2人で始めた中辺路踏破の第2回目を実施しました。まだまだ初心者マークで試行錯誤していた頃ですね。
で、無事に帰って嬉々として語り部さんにお話しをしたのです。
実話です。
熊野古道を個人でやってみると、思いのほか休憩するところがわかりません。この坂道あとどのくらいなのか、見晴らしポイントはあるのか、初めての道はイメージもありません。(そう思うとツアー参加ってほんまに楽ですね)お弁当をどこで食べるかって、道に迷うとか遭難するとかいうほどの問題ではないのですが、ビギナーあるあるだと私は思います。
「なんでそんなところで食べたの?!」
…私のプライドを深く傷つけた、この原因は以下の通りです。
①そもそも、どこで食べるか決めてなかった
お弁当なんてどこででも食べられるだろう、と思っていました。
②コースが、ほぼ山の中
歩くコースによりますが、熊野古道の多くは山道です。開けているのは低地の集落や山の尾根などに限られます。
③メジャーな休憩ポイントでお腹が空いてなかった
出発前に道の駅でパウンドケーキを買い食いしていました。おやつも計画的に。
④次の休憩所に先客がいた
あまり広くない休憩所だと、早い者順です。
休憩所を決めるヒント
ではどうやって昼食場所を探すのでしょう。実はちゃんとマップにヒントがあります。
①凡例マークを見極めよう
まずルート上に『休憩所』のマークを見つけます。その中でもトイレ・自販機・見晴らしポイントなど複数のマークがついている場所がおすすめ。特にトイレや自販機が設置できる場所というのは、それなりの広さがあることが多いです。
当日の出発・到着時間から計算して、どの場所がいいかあらかじめ決めておきましょう。
②標準の歩行記録をチェックしよう
超簡単ですね!その通りに歩くなら昼食ポイントもそこがいいでしょう。少々お腹が空いてなくてもそのコースではそこがベストですよ。
③人の歩行記録でイメージする
インターネットで検索してみることも大事です。休憩所のイメージを掴みましょう。
注意すべき点
①雨の日
これについては予め観光協会など詳しいところに相談するのが絶対いいです。というのもほとんどの休憩所は屋根がないからです。
②見晴らしポイントだけ、ではダメ
眺望の良いところで食べたい!と思いますが見晴らしポイントのマークしかない所は狭い道の途中だったり、座れる場所がなかったりします。
③急こう配の途中
最悪どこででも食べていいのですが、急こう配の途中にはほとんど立ち止まれるような場所はありません。コースをよく見ましょう。休憩所が多いのは低地、峠や尾根などです。
④通向けの上級者ルートは、ほぼ休憩所なし!
すんごい極端ですが、高野山の黒河道のマップが以下のものです。
超クール~!!!駅を出たらゴールまでトイレも自販機もありません。そこにしびれる憧れるって感じですね~。
空腹だと妖怪に取り憑かれる?!
熊野古道では、空腹で歩くと妖怪だるに取り憑かれると言われます。何か物を口にするとこの妖怪はいなくなるといわれ、かの南方熊楠も山に入るときは必ずお弁当の米粒をお守りに残したそう。
この妖怪の正体は低血糖、登山の世界でいうならシャリバテでしょう。お腹が空くと体力、判断力も落ちます。お昼休憩なしで2時間おきに携行食をとる本格登山スタイルもあるそうですが、熊野古道ビギナーならしっかり休憩をとりましょう。
ご当地グルメを食べたい
お弁当は大事です。体力も気力もUPします。せっかく歩くなら、ぜひご当地ならではのお弁当をゲットしてくださいね。さんま寿司、めはり寿司、柿の葉寿司、の和歌山三大お寿司(今決めた)。梅干しもみかんも山にはぴったり。大辺路、伊勢路なら海産物も食べたいですね。
またそのうちグルメ情報も更新しリンク予定。
本日はうまいもの画像コレクションをご堪能ください。