旅と巡礼者

毎日誰かが参加してくれて難行苦行にはほど遠い、賑やかで明るい旅路です。

新聞のトップに!

4/9に、日高新報さんの一面トップで掲載してもらいました!リンク先で記事ご覧くださいませ。

4/8のこの写真はお気に入りの一枚です。
桃太郎か?西行法師か?と笑いながら歩いた日でした。

▲クリックしてリンク先へ!!

 

4/12 滝尻王子でイベント発生??

仲間の待つ滝尻王子でなにかイベントを考えてくれてるみたいです。

語り部大先生がわかりやすく、おもしろく解説くださるのでぜひお越しください!

 

 

春うらら熊野古道

4/9は参加したいと言ってた方2人が来られなくなり、午後にほかの方々が合流するまでは山田さんとのんびり歩きました。

 

御坊駅から岩代までの約24kmの長い行程。
陸路に入ってからずっと好天続き!

翌日やっと雨予報やなぁ、と桜満開の1週間の幸運をぼんやり思い出していました。

 

鹿ヶ瀬峠の山中で落とした財布は奇跡的に戻るし、携帯電話を携帯しない方達とも合流できたし、道中で出会った方が応援に来てくださったり、道成寺の絵解きにもギリギリ間に合い甘茶もいただけたし。

 

書き切れないくらいの嬉しいことが毎日あります。

この先どうするかとか、どう活かしていくかとか無職で並んで話す時間は、まったく焦りも悲壮感もなし笑

陽光の注ぐ塩屋王子に到着しベンチに座るとあまりにあたたかくて、心地よくて。

見上げる空と大樹にしばし癒されました。

温泉やふかふかの布団も最高ですが、木漏れ日と鳥のさえずりと風の音で、なんともいえない静かな日光浴タイム。

いにしえの旅人にもこんな時間があったのかなぁ。

祈りの道

足を止めてみることも人生にはきっと必要でしょう。なにかに感謝する時間も。

「旅行と巡礼の大きな違いは祈りだよ」

とお遍路もスペイン巡礼もして、宗教哲学を専攻されてきた山田(元)先生が教えてくれました。

▲神仏習合の象徴です

 

毎日いくつもの神社で柏手を打ち、お地蔵様や庚申さんのお顔を拝み、お寺で手を合わせ‥神仏を巡ります。

それは細切れの熊野古道でもしていたことなのに、1週間以上繰り返し続けると、熊野古道が祈りの道だと言われる意味がたしかな実感に変わっていくような気がしました。

▲何かが差している!?

 

私の場合、祈るわけでも感謝するでもなく、特に何も考えてない不信心な人間なのですが、心がいつもスッキリするようなこの感覚はこれまでにないものです。

いつか高野山で、左手は自分自身で、右手には御仏が宿ると聞いたことがあります。

例え親や家族と別れて孤独を感じたとしても、仏様は手を合わせさえすれば側にいるのだと。

その宗教観が広まる背景や、熊野に救いを求めた人々を想像します。

「熊野へ詣でたい」そう祈り歩く道は難行苦行と言われますが、きっと日常では見落としがちな幸福も感じていただろうと私は思いました。

▲年齢、性別、肩書き、経歴‥初対面でもそんなもの関係ないない!

 

旅はまだ半分。そしてこの旅が終わったとしても、歩くべき道は他にも残っています。今は入り口にすぎません。

長い道のりでなにが見えるのか、まだまだこれから!です。